Mt. Brewer

13,570ft.

Kings Canyon National Park

2009年9月10日




2006年9月にMt. Brewerを登ったときは、山火事の煙が一帯に立ち込め、1864年にBrewerとHoffmannが望んだ頂上からの景色が全く見られなかった。 ここのところKings Canyon/Sequoia NP付近は好天が続き、煙の心配もなさそうだ。休暇も終りに近いので、再挑戦することにした。 今度は手間のかかる一泊登山は止めて、日帰りハイクとする。所要行動時間見積りは18〜20時間。 2時起床、スポーツバーをインスタントコーヒーで飲み込み、キャンプ場を出る。3時ちょうどにヘッドライトをつけて歩き始める。



長丁場なので、時速2マイルほどにペースを抑えて歩く。9時ちょっと前East Lakeに着く。此処でトレイル歩きは終り。



上り始めて2時間半、だいぶ頂上が近い。少し足が疲れ気味。



12時45分頂上着。晴天の下、Brewer、Hoffmannの気分を味わう。



南東方面の山々。左側にMt. Williamson(14,375ft.)とMt. Tyndall(14,015ft.)、右側にMt. Russell(14,086ft.)とMt. Whitney(14,494ft.)が見える。 BrewerとHoffmannがMt. Brewerを初登頂・測量した日の夜、Clarence KingとCotterはこれらの山々の話しを聞いて登山の許可を求める。 Mt. Whitneyこそ目指せなかったが、二人はMt.Tyndallの初登頂に成功する。



1時半下山開始。往路の東稜ルートを下ろうと思っていたが、南東斜面(Brewerらの初登頂ルート)は下がザレていてかなり早く下れそうだったので、そちらに変更。



Mt. Brewerの裾野を南東から西へ回り込むようにして2,000ft.ほど下ってきた(右側のコルを越えて下ってきた)。 此処はMt. Brewerのちょうど西側あたり。



そこから500フィートほど上り返しSphinxのコルに上る。Brewerをバックに今日最後の記念写真。 此処からは、Sphinx Creekをトレイルにぶつかるまでさらに4マイルほど下る。 下ってわかったことだが、この沢は、ごろ岩、メドウ、林、藪漕ぎとなんでもありの谷だった。



Sphinxのコルを見返す。



結局頂上から、4時間半かけて標高8,600ft.付近で沢とクロスするトレイルにたどり着くことが出来た。 このトレイルはBubbs Creekが見えてくるあたりで(写真)、かなりの急斜面に作られたスイッチバックとなる。 Bubbs Creekの橋を渡ったところであたりは暗くなった。再びヘッドライトを取り出し残り4マイルほどを歩き続ける。 THに戻ったのは9時ちょうど、18時間のデイハイクであった。