Kibbie Ridge・Cherry Creek

Stanislaus National Forest/Yosemite National Park

2006年7月1-2日




土曜10時近くにGroveland Ranger Stationに着く。今日は久しぶりにJeffに会えた。 発行されたWilderness Permitをチェックする。多くはKibbie Ridgeを登り、ヨセミテ側のBoundary Lakeへ向かうバックパッカーがほとんどだった。 Cherry Creekには3パーティ、計12(2+5+5)人が入るようだ。11時ごろTHに着くと、駐車場は20台以上の車であふれていた。これほど混んでいるのは見たことがない。



午後のトレイルはかなり暑かったので、ゆっくり登る。下山してきた8人パーティと話をする。途中トレイルが不明瞭なところがあると指摘される。 確かに一部倒木が多く迷いやすところがある。あまり気にしてはいなかったが、トレイル整備に行かなければならないようだ。 Kibbie Ridgeの展望台では、持ってきた双眼鏡でFlintstoneをはじめ渓谷一帯を偵察する。



すぐ傍でトレイルをはずれ、Cherry Creekへと下降を始める。今日はルートを間違えてしまい、藪の濃い急斜面に入ってしまった。 藪漕ぎの不得意なAは、新調したばかりのパンツとシャツを木の炭で汚してしまう(数年前山火事があり、一部の木は焼け焦げている)。 Aは『藪焦げ』をしたと、『藪漕ぎをして、炭に触り真っ黒になること』なる意の珍語を作成する。



どうにか藪の斜面を抜け、岩場に出る。歩いて一分ほどのところにいい水場のある場所を見つけ、ベースキャンプとする。 谷からのゴーと低いうなりと、近くの沢のサーという音がうまく混じり、心地よい音のする場所だ。 Aの行動はここまでで、岩陰で本を読み始める。Tは谷底まで降り、Flintstoneのチェックに行く。 先週以来誰も来た気配はなく、同じ状態だった。一時間ほどかけて、周りに落ちている岩を散らす。 6時にはキャンプ地へ戻り、テント設営、水汲みの後、酒宴(バーボンとビーフジャーキー)、夕食(カレー)となる。 日没直前には突然蚊が湧いてきた。暗くなるとコオロギがどこからともなく現われ、いっせいに鳴き始める。 夜、水筒を取りにテントの外に出たときには、三日月はすでに山陰に隠れ空は満天の星であった。



翌朝6時にTはテントを出て、崖っ淵のほうへ1時間ほどの散歩に出かけた。ここからはCherry Creekがよく見えた。 水さえあればすばらしい宿営地だなと思った。



天場に陽がさす頃には戻り、Aを起こし朝食の準備を始める。



朝飯後Tは再びFlintstoneに下り、駄目押しの掃除をする。トランシーバーでAと交信し、手を振ったりして見えるかどうかを確かめようとしたが、 肉眼ではお互い確認が難しかった。



「Forest ServiceはWilderness内に不法に構築されたテーブル、椅子などを撤去している云々」という小さなメモを岩の上に残し引き上げる。 無線をモニターしていたAは、今日もかなりの交通違反のドラマがYNPであったと報告。キャンプ地からの上り返しは、ルートを間違えず順調に進めた。 Aは登りのほうが楽だったという。
今回の無線情報の注目は、[1]誰かがOlmsted Pointで大きな岩を道路からけり落とそうとしていると苦情が入り、パークポリス(LE)が急行する場面、 [2]Merced Lake Ranger Stationに、Wilderness-○○というレンジャーがチェックインの報告をしたこと (いつもはLEの交信しか聞こえないヨセミテ無線網なので「ほう」とびっくりした)、[3]FSが花火やキャンプなどによる森林火災発生に備え、 最大限の警戒態勢を取り始めていたことであった。
さて、テントを担いで出かけていったものの、結局去年と同じで、誰にも会えなかったCherry Creekであった。