Cherry Creek
Emigrant Wilderness
2005年9月4日
7月末にDickたち三人によってFlintstoneの石を組んで作られたテーブルや椅子は撤去された。その数日後、Tは撤去状況をCherry Creekループハイク時に確認。しかし、8月20日頃、Forest Service(FS)のBobがCherry Creekのバックパッキングをした際、再び岩が組まれ出したのを目撃(撤去する時間はなかった)。TはKayakerのCherry Creek下降の記録をWebで見つけ、著者に質問をした。すると彼らが行ったのは7月末(Tが行った前日)で、更に水量からみて、彼らが最後のKayakerではないかという丁寧な返答をもらった。7月の作業には参加できなかったが、今日は撤去に向かうことにした。いよいよスコップが登場しそうである。
Flintstoneに着き、林の中に入っていくと、何と8人ほどのバックパッカーがストーブを使い、岩を組んだ簡単な椅子や、テーブルの上で朝食を作っていた。挨拶をして、「ごめんね、実はここを撤去に来たんだけど…」と伝える。勿論みんな驚き、がっかりする。リーダーのJ氏は、FSがここのテーブルを撤去した話を知っていた。彼によると、知り合いのバックパッカーたちが怒っていたこと、また彼自身もKayakerで、Kayakerたちは、Flintstoneを作ったなどと、あらぬ疑いをかけられたことに関しても怒っていると話してくれた(さすがに、実は自分がFlintstoneを発見したとは言えなかった)。自己調査で、ここがKayakerの間で注目を浴び始めるかなり以前('95)からできていたのを知っていたので、「犯人はバックパッカーだと思うよ」と同意する。メンバーの一人からは、どうしてテーブルとかがだめなのと言う質問が出る。まずはWildernessのレギュレーションの話をして、永久建造物を作ってはいけないことになっていると話す(注意深くWilderness Permitを読めば書いてあるのだが)。だめ押しで、皆が好き勝ってに作り始まれば、そのうちWilderness一帯にそんなものができてしまい、手付かずの自然が台無しになると説明。別のメンバーはFireringについて質問してきた。既存のFireringを使って焚き火はOKだけど、新しく作るのはだめなんだよねと説明。などといった話の後、なんとなくみんなよけ始めててくれて、あとは撤去を開始。岩の塊はかなり重かったが、どうにかこうにか動かし終わり、最後にFireringを小さくする。
そのあとはリーダーのJ氏らとCherry CreekのKayaking、遡行の早道ルート(Tが2時間強でFlintstoneまでやってきたことにかなり驚いていた)、Geocaching、ヨセミテのバックパッキングの問題など、色々楽しい話をしてFlintstoneを後にした。まあそのうち椅子などが作られてしまうだろうが、これは組み立て側と撤去側の我慢比べと、Wilderness Ethicsの普及が鍵だなと帰り道に思う。写真左は撤去前。以前ほど立派なテーブルや椅子ができていたというわけではなかった。写真右が撤去後。会話のときにみんなの装備などを何気なくチェックしたが、ブランドもののテントや服などを身に着けていた。かなり装備に投資をしていたようである。
彼らが移動している間、周辺の偵察をすることにした。Cherry Creekに水の流れは殆どなくなっており、いたるところで川底が見え、簡単に対岸に渡れるようになっていた。Frintstone周辺(写真上)も例外ではなく、初めて対岸に渡ることができた。
穴ぼこ(滝つぼ)のズーム。結構深さはある。水中眼鏡でも持ってきて潜ったら楽しいだろうなと思った。
来た道を戻る。このプールのそばにも、以前から気になっていたFireringと椅子があったので、ついでにいじっていく。椅子を壊し、Fireringを小さくした。
駐車場のすぐ上に飛び出し、林道を下っていくと、FSのトラックが登ってきた。お互い止まり挨拶をする。なんと、2ヶ月前にGroveland Ranger Stationで会ったJeffだった。記念写真を撮ってあげる。