West Fork Cherry Creek
Emigrant Wilderness/Stanislaus National Forest
標高 5,095-6,800フィート付近
2005年7月10日


Cherry Creekは東俣と西俣の二つの主流があり、これらはCherry Lakeのすぐ北で合流し、湖に流れ込んでいる。今日は、いつも気になっていた西俣を、レンジャーごっこと併せ西側から偵察に入る事にする。108号のSonora方面からTuolumne Cityを経由して、林道1N04と3N01を使う。林道といってもその殆どが舗装されていた(最後の数マイルだけが未舗装)。まずTは、管制室へ連絡を入れる(実は先週連絡を試みたが、無線機の使い方が良くわからず、応答をもらえなかった)。ダイアルを回しトーンを変えて、信号を送る。中継器から反応のあったトーンを見つけ、手に汗をかきながら、"Stanislaus(管制室のコールサイン)、 Wilderness○○○(Tのコールサイン)、Tone 7(使用しているトーン)"と話す。すると数秒後、"Wilderness○○○、 Stanislaus"と返答が返ってきた。かなり緊張して、これからCherry Creekで任務を開始しますと連絡、これで交信は終わったバンザーイと思っていると、"Wilderness○○○、Do you have ETR?"と聞かれる。ETRなどと言う突然聞いたことのない単語が出てきたので、パニックになり(Aと相談)、これはきっと"Emergency Transmission Radio"の事かも、そんな無線機じゃないよな、と勝手な結論を下し、「ネガティブ」と答える。するとオペレータは沈黙してしまった。その後歩きながら他の交信を聞いていると、ETAなる単語が出てきた。さすがにこれはTも知っている「到着推定時刻」。するとETRは「帰着推定時刻」か!と気づき、再連絡を入れると、「Wilderness○○○、了解、○時△分」と連絡が戻ってきた。どうやら通じたのでほっとする。

参考地図



無線機騒ぎの後、すぐ尾根にたどり着く。そこからは、結構急な林の斜面を下って行き、Cherry Creekの西俣に達した。流れの近くには、かなりの蚊がいた。


上流に向かって進んでいくと、流れに妨げられ進めなくなる。ふとそばを見ると大きな倒木があったので其処を渡る(写真最上)。しばらく行くと、流れの緩い沢の分岐にぶつかった。両側に水が流れ、これ以上進めない。やっと自分たちがかなり大きな岩や林のある中州を進んできたことに気づく。なんとなくがっかりして、上流に向かうのを断念、下流の探査をすることにした。


下降地点を越え、沢を下っていくと、谷は広がり始めた。右側の岩場に沿って下っていくと、



大きな滝に出る。なんとなくTuolumne渓谷(ヨセミテ)のWaterwheel滝に似ている。


更に下ると、水は岩を削ってできた、細いチャネルを流れていく。


この辺でAは休憩、Tはカメラと小型トランシーバーを持って、西俣と東俣の合流点、更にその下流を偵察に行く。やはり思ったとおり、かなり大きな焚き火や石を積んで作った椅子などが見つかる。


40分ほどでAの待つところへ戻り、あとはそばの岩の斜面を登り出発地点を目指す。8時45分出発、2時半帰着。かなり暑く、二人とも脱水気味となる。

帰りにはETRの30分前に、Tuolumne Cityで無線連絡を入れる。次の日にこの話をe-mailでしたら、ETR及び活動地点の報告は義務であるとのこと。またETRを2時間過ぎても連絡がないと、LEなどが捜索行動の準備を開始するらしい。