Mt. Hoffmann
Yosemite National Park

2004年10月9日

野球、アメフトにはさっぱり関心のない吉野屋だが、さすがにイチローの記録達成は気になり、 金曜の夜は少し夜更かしをしてしまった。朝もNewsを何度も見直す始末。という訳で 寝不足、登山気力減退気味の今日は、簡単なところを歩くことにした。目標はMt. Hoffmann。 ただし一般ルートをとらず、1863年の初登時に使われた西側から登ってみる事にする。 Porcupine Flat THから1マイル東にある舗装された小さな駐車場?に車を止める。 8時45分出発、左右を良く見てTioga Roadを北側に横断し 枯れ沢(Snow Creekの支流)をつめていく(写真)。




枯れ沢の次は樹林帯を登って行く。藪がほとんど無く、好きなようにルートを とれた。一時間強で樹林帯を抜け出し尾根に出る(9,800ft.付近)、とHoffmannが目の前に見えた。 かなりすぐそばに見えている。片道3時間と思っていたが、足場がかなりよさそうなので 2時間で到着しそうな感じだ。


頂上直下の登り。この頃からかなり雲が厚くなってきた。背景は勿論Yosemite Valley。 ここまではゆっくりと高度を上げつつ草原状の斜面をトラバースして進んできた。 あと400ft.くらいの上りを残すだけである。


結局頂上には2時間強で着いてしまった。南東側の一般ルート上には未だ誰も見当たらない。 Tuolumne Meadows方面(写真)では雨・雪?が降っているようだ。Lyell山群、Sawtooth方面も かなり降っているようだ。と話をしていたらここ頂上にもひらひらと雪が舞い始める。 この時点ではYosemite Valleyを含み公園の西半分は、まだ青空が広がっていた。 30分ほどで下り始める。


下る途中でTは近くの小山に登りWegner Lake(写真)の偵察をする。 この湖は地図上でかなり前から気になっていたところだ。Yosemite Creekから 宴会キャンプにくる価値があるかどうかを見てみたかった。


樹林帯のすぐ上まで戻ってきた頃にはかなり雲が公園西側にも広がってきた。Hoffmannの上空(左)に 青空が広がっているが、これは一時的なもので、黒い雲がサーっと通り霰を降らしていく。 1時15分、駐車場に戻るやいなや雨がぱらぱらと降り出してくる。Yosemite Creek付近の Tioga Roadは既に所々濡れていた。White Wolfeから先はかなり雨足が強くなり、 Big Oak Flatのゲートを過ぎたあたりではバケツをひっくり返したような大雨に見舞われた。


1863年の初登時、Brewerの日記より:
June 24 we climbed a peak over eleven thousand feet high, about five miles from camp, which we named Mount Hoffmann, after our topographer. It commanded a sublime view. Perhaps over fifty peaks are in sight which are over twelve thousand feet, the highest rising over thirteen thousand feet. Many of these are mere pinnacles of granite, streaked with snow, abounding in enormous precipices. The scene has none of the picturesque beauty of the Swiss Alps, but it is sublimely grand - its desolation is its great feature. Several little lakes are in sight. The scene is one to be remembered for a lifetime.

"Up and down California in 1860-1864", William H. Brewer, University of California Press