(Old) Mono Trail
6,800ft.-8,100ft. 付近
Yosemite National Park

2004年8月14日

Whitney、King、Muirらのヨセミテ古典本を読むと必ず出てくるのはMono Trailだ。 Porcupine FlatとTuolumne Meadowsの間は現在のTioga Roadとほぼ同じところを 通っていたらしい。しかしその西側からは大きく外れ、Yosemite Creekと Bluejay Creekの出合い経由でRibbon Meadow(El Capitanの西)へと続いていたらしい。 あわよくば廃道の跡が見つかるかもしれないと、そのあたりを探査する事にした。 出発間際にMuirの“My First Summer in the Sierra"にあるMono Trailの記述を さっと読みかえす。8時にPorcupine Flatキャンプ場の向かい側にある 駐車場(?)を出る。当然トレイルは無く、第一歩からクロスカントリーコースとなる。


南西方向にめざし傾斜の緩い部分を辿っていく。雑草も無くきわめて 歩きやすいところだ。所々かなり湿ったメドウがあった(最初の写真)。 蚊はもういない。


やがてトレイルは見通しの利く尾根の頂上にでた。Muirはこのポイント付近を次のように書いている。 “After Luncheon I made haste to high ground, and from the top of the ridge on the west side of Indian Canyon gained the noblest view of the summit peaks I have ever yet enjoyed..." この尾根を南下していくとYosemite Villageの真後ろの崖に至る。 Half Dome、Mt. Starr King、Glacier Pointが見えている。


次にBluejay CreekとYosemite Creekの出合いに向けて斜面を下っていく。ここもまた 歩きやすい。出発から2時間ほどでYosemite Creekへと降り立った。 結局Mono Trailの痕跡らしいものは見つからなかったが、以降本を読んで雰囲気が 想像できるだろうという事でよしとする。


Yosemite Creekは完全に干上がっていた。トレイルは流れのすぐそばを 通っていて増水期のハイキングには楽しそうだ(しかし上流ではかなり離れてしまう)。 Muirは“Up toward the head of the basin I see groups of domes rising above the wavelike ridges, and some picturesque castellated masses,..."と書いているが あまりドームがあるとは思えなかった。あとはYosemite Creek Campground、 Old Tioga Road、Tioga Road経由で戻る。1時前に駐車場到着。



Yosemite Creek Campgroundから先のOld Tioga Roadはかなり荒れており、 本日一番の労力を強いられた。倒木や新しい木々に覆われ幾度か道を失う。 最後の1マイルはTioga Road歩きになった。Aは最後の数百メートルを 制限速度ぎりぎりで飛ぶように歩いた。