El Capitan
7,569ft.
Yosemite National Park

2004年5月1日

Yosemite Valleyに入るたびにEl Capitanの偉大さには圧倒される。しかし見上げているばかりでは 片手落ちになるので、一度はその上から見下ろしてみようと思いたった。 混雑すると思われるYosemite Falls(東側)からの登りを避け、西側からのアプローチを使う。 往復20マイル、高度差3,500ft.程度、低高度の樹林帯をひたすら歩くだけのコース(のはず)だ。 という訳で気楽な気持ちで朝7時過ぎにトレイルヘッド(Old Coulterville roadとSR120の交差点そば)を出発。



だらだらとした林の中の道を40分ほど行くとTamarack Creekに着いた。が、水量が多く簡単に渡るところが見つからない。 5メートルほどの長い倒木があり、まずそこを渡ろうとしたが途中で揺れ始まり落ちそうになった のであきらめる。靴を脱いで渡ることを考えたが、流れが速く腿まで浸かりそうでためらってしまう。 結局あたりから倒木を引っ張ってきて、一番狭い場所に橋を架けやっと飛び渡れた。 なんやかんやで15分は時間をつぶしてしまった。 1時間半ほどで4マイル地点のCascade Creekの橋(写真)に着き小休止。


Cascade CreekからRibbon Meadowへの下り口の間ははひたすら景色の無い樹林帯や尾根歩きが続いた。 一度Meadowに入り込むと突然雪が出てきた。20メートル間隔くらいで木に打ち付けられた10x20cm ほど の赤いマーカーを追いかけ進んでいくが簡単に見失ってしまう。やっとRibbon Creekの横断地点に達し 不安定な倒木渡りを終えると雪が次第に消えていきトレイルがまた現れた。 El Capitanのダラーとした頂上部も見え出してくる。結局5時間近くかけてEl Capitanの頂上に着いた。 が、ここで今日の主目的が達せられたわけではない。 そこから崖っぷちに向かい岩場を500フィートほど下っていく(写真)。


縁はHalf Domeなどに比べ直角に切れ落ちてはいない。 うろうろと(注意して)歩き回り、ようやく一番覗き込むのによさそうな場所を見つけた。 El Capitan MeadowとCathedral Rocksが見える。しかし残念な事にEl Capitanの岩壁そのものは見えなかった。


結構乗り出して見ていたつもりだったが、あまりそうではなかったようだ。 岩自体が下にやや傾いているのでずるずると落ちていきそうな気がした。 何度もここに来ないかと誘ったが、高所恐怖症の気があるAは頑として拒否。上の方でじっと固まっていた。 それにしても一気に下まで落ちる3,000ft.の高度差はすごかった。


頂上への登り返しで撮影したEagle Peak(左)、Clouds Rest、Half Dome、Sentinel Dome(右)。



意外と時間が経っているので、帰りはひたすら飛ばし3時間半ほどで戻る事ができた。 トレイルヘッドの近くでYosemite Valley方面を振り返る。 やはりEl Capitan(左)は遠かった。Bridalveil Fallを落ちる水は途中で霧状になり 風で舞い上がっていた。