Diving Board
7,400ft.付近
Yosemite National Park
2004年2月1日
今日はAが茶の稽古のため山を欠席。では!と先週のSmith Peak登頂に気をよくしたTは、
一人ならClouds Restにいけるかもと朝早くに出かけてきた。7時半にCurry Villageを出発。
ところが諸事情によりNevada Fallまで行くのに普段の倍も時間がかかってしまう。
更にLittle Yosemite Valleyでは、つい最近降った雪でスノーシューがずぶずぶ沈み、
先週のような調子では進めなかった。というわけであっさり予定を変更、
Half Domeの左肩にあたるDiving Boardに行ってみる事にした。

Half Domeトレイルを外れ、南東壁目指して林の中を進んでいくと、雪原と化したLost Lakeが現れた。
上を歩いていきたい衝動にとらわれるが、氷が薄そうなのであきらめる。
Mount Broderickの真北でスノーシューとストックをデポし、左肩にめがけ岩と潅木の混じる急斜面を登り始める。
ケルンが所々積んであるものの、すぐに見失ない進退が窮まってしまう。何度も上下左右にルートを探し回り
やっとのことで突破した。かなり体力を消耗した後の最後の上り(写真)はきつかった。

やっとの事でDiving Boardにたどり着く。Half Domeの全容がばっと視界に入る。
天気が崩れ始まりガスがかかり気味だ。あわてて写真を撮り始めるものの、一枚には入りきれない。

既にTenaya Canyonの奥は雪雲の中に入ってしまった。
Clouds Restのほうに行かないでよかったと喜ぶ。

とりあえず写真を撮れてほっとしたところで西側に目を移す。
登っているときにはドーム状の岩稜と思っていた尾根はどうも切れ落ちている
ようだ。こわごわ覗き込むと...
(撮影は2度目に覗き込んだときを撮ったものです。)

宙に浮き出した薄い岩の上にいる自分に気がついた。思わず後ずさりしたのであった。

湿った雪が降り始める。岩が濡れてしまっては大変な事になるので早々に引き返す事にする。
下りでもルートを見つけるのに苦労した。が、どうにか無事に降りてくることができた。
Lost Lakeの南側を回っていくと、あまり使われていないトレイル跡が見つかり、すいすいと進めた。
Little Yosemite Valleyのトレイルも近いのでHalf Domeをバックに記念撮影。
帰路はVernal Fallを目指すハイカー10名ほどにすれ違う。気温も上がり、朝ガチガチだった雪道は
適度に緩み、かなり早く歩けた。というわけで3時半帰着。
注:
がけ崩れでVernal Fall Footbridgeまでのトレイルは閉鎖されている、とWeb.にあったので
Happy IslesのNature Center付近で迂回路(馬用のトレイル)を探した。しかし見つからずに
時間をつぶしてしまう。結局あきらめて橋まで戻り、正規のトレイルを行くと、なんと閉鎖は解除されていた。
Mist Trailは閉鎖されており、John Muirトレイルを迂回させられる。岩壁の下を通る所は
落ちてきた氷雪が山のように積もっている。Clark Pointから先も閉鎖、Vernal Fallへと下らされる
(本来ならたかだか0.5マイルのところを1.7マイルも歩かされた)。
Nevada Fall横の岩階段はいたるところに氷が張り付いており、ゆっくり注意して歩かざるをえない。