Dewey Point
7,385ft.
Yosemite National Park
2004年1月3日
前回のValleyでのXCスキーは4,000ft.という標高のせいで気温が高めで雪質がよくなかった。
尚且つちょっと道路に近づくと車がチェーンの音をたてて次々と走って行く。
トレーニング場としてはいいものの、ハイキングコースとしては難ありなのであった。
では、と初心に帰り今回は高所を目指す事にする。というものの、トレーニング不足のAは
スキーを担いで3,000フィートを登れそうにもない。したがってまたも手を抜き、Glacier Point Road沿いにある
Badger Passスキー場に行き、そこからリムめざしハイキングをする事にした。
大晦日以来続いた嵐のせいで今日はArch Rock Entrance Stationからのチエ−ン規制となっていた。
前回の失敗に懲り、家の前で何度かチェーンの装着の訓練をしておいたので、ものの5分で取りつけ完了。
ルート41の上り口では除雪が終わるまで15分ほど待たされた。なんやかんやとスキー場についたのは
家を出てから5時間近くたった午前10時前であった。
Glacier Point Roadを雪煙を上げて走っていくと、スキー場が道路右脇に突然現れた。
こじんまりとしたところだ。XCスキーレンタルショップみたいなものがある。
そこに行き「トレイル利用費はいくら?」と聞くと「ただよ」との答えが返ってくる。
へーと感心して4ドルほどの地図を買う。今日のルートはDewey Point、片道3.5マイル。
下調べによるとEl. Capitanが真正面に見えるらしい。
まずは圧雪されたGlacier Point Roadに入り分岐点まで0.5マイルほど進む。
道路脇に夏のトレイルのサインが出ていた。
ここからはラッセルの開始だ。標高差があまりないトレイルだが、なかなかの運動が強いられる。
所々木にXCコースのマーカー(大木の左横からはみ出ている黄色い四角形のものがそれ)が打ちつけられているので、それを探しながら行くものの、
新雪のため見つけづらい。何度かマーカーを失いコンパスとGPSのお世話になる。
吉野屋のとったトレイルはDewey Point Ridge Ski Trail(#14)と呼ばれているのだが、これはやがて
Dewey Point Meadow Ski Trail(#18)と合流する。するとそこに4人ほどのスノーシューをはいた
ハイカーがいた。#18をラッセルしてきたようだ。遅れ気味のAを待っている間に、彼らは雪を掻き分け
進み始めた。これはまずいとTはAが合流した途端、そこに置き去りにして一人全力で追いかけ始める。
勿論XCスキーのスピードにスノーシューがかなうはずはなく、めでたくDewey Pointへの一番乗りを
果たしたのであった。置き去りにされたAもやがてやってきて二番目に到着する。
のんびり景色を見たり昼飯を食べているうちに、次から次へと10人近いXCスキーヤーが現れた。
一度トレースが付けられると、みんなわっとついてくるようだ。
引き返す前にDewey Point(写真のやや左よりにあるがけの上)の少し上の方へ行ってみる。
Aは凍りついたキャメルバックの管を必死に吸っている。とにかく今日は気温が低く服についた雪が
なかなか融けない。どこでどうやってAが頭に雪をつけたかは本人でさえ不明。
帰路は簡単な#18トレイルを使う。更に20人近いXCスキー、スノーシューハイカーに出会った。
当然雪の上には立派なコースが出来、気楽に帰ってこれたのであった。(午後3時駐車場着)