Yosemite Creek遡行
標高 7,800-9,800フィート
Yosemite National Park

2003年7月26日

Yosemite Fallsに注ぎ込むYosemite Creekの源流を歩いてみることにする。
いくつかある支流のうち、水源の最も高いMt. Hoffmannから流れ出す渓を選んだ。
一月前に来た120号沿いのTen Lakesトレイルヘッドから歩きはじめる。
10分弱もいったところにある小高い丘(N-37度51.606分, W-119度 34.319分)からトレイルをはずれ、
creekに向かい下っていく。恐れていた蚊は全く見当たらない。


渓の最初の部分は開けていて明るい、よく磨かれた岩の上を水が広がって流れている。 と言ってもこんなところばかりは続かない、 林歩き、渡渉、岩場攀じがやがて始まった。
やがて渓は三つに分岐する(N-37度51.65分, W-119度 32.55分付近)、 このあたりは見通しが利かず、目的の渓を探すのに少し苦労した。 10メートルほどの壁を乗り越えて少し行くと、視界が開けMt. Hoffmann が真正面に大きく見えてくる。
更にいくと今日二つ目の舐滝に出会う(N-37度51.332分, W-119度 32.898分)。 水際の乾いた岩の上を登っていく。滝の上で2本目の休みを取る。
湖まであと0.4マイルくらいのところ、このあたりはやや傾斜が急で、 岩場の登りは息が上がる。
ようやくたどり着いた湖の出水口。ここから流れ出る水は、やがてあの大きなYosemite Falls に流れ込むのかと思うと感慨深い。後ろに聳えているのはMt. Hoffmann(北壁)。
湖でくつろぐ。ここまで3時間強の行動である。 Hoffmanの頂上に登山者が見えていたので、コンパスの鏡で合図を送ってみる。 ここで、May Lake(Mt. Hoffmanの東側)から峠を越えてやってきたイギリス人らしい英語を話す 老ハイカーに出会う。体が汚いのでこれから近くの小さな湖で泳ぐつもりだという。 一緒に行かんかと誘われた。後で思い返してみると、彼はJohn Muirに風貌が良く似ていた (おそらく本人も意識していたのではないか)。 帰りはひたすらハイペースで歩き、2時にはトレイルヘッドに戻る。 休みを入れてちょうど6時間の行動であった。