Cherry Creek
標高 5,000フィート付近
Emigrant Wilderness

2003年6月6日-6月7日

いよいよ今夏に計画しているCherry Creek遡行のための本格的偵察を開始する。
今回はCherry Creekの西股と東股の出合まで行って、谷の雰囲気を探る予定である。
入山許可を取るために立ち寄ったGrovelandのRanger Stationは、 30マイル先にあるヨセミテのそれとはうって変わって、訪問者が全くいない。ついでにトイレもない。 Rangerが「谷は水が更に増えているので気をつけて」、とアドバイスをくれる。 トレイルヘッドには2週間前のメモリアルウイークエンドの混雑ぶりが嘘のように、 車が一台もなかった。



まずは前回と同じ天場まで行き、テントを設営する。2週間前に集めた薪木が そのまま残っている。忘れずビール3本を沢につけておく。 一休みしたあと、いよいよ上流を目指す。クリークはすぐに狭いV字谷となっており沿っては行けないので、 横のスラブ状の岩場をトラバースして巻いて行く。
尾根を乗り越えて反対側に回り込むとV字谷の地帯が見える。ここまでトレイル(らしきもの)は所々に 出てくる程度で、ほとんどは道なき道を進むクロスカントリルートであった。
さらに5分ほど岩場を行くと、いよいよCherry Creekがその姿を見せ始めた。 左側には西股の水流が見えており、本流の東股は右のほうへ曲がっていく。
川底に向かって岩場を下りていく。水は轟々と音を立てて流れている。
西股と東股の出合。ここまで天場から空身でスクランブリングもありの1マイル、 1時間強ほどかかった。 全装備で10マイルの谷を遡行するとなるとなかなか大変かも知れない。
今回の偵察の結果に満足して、ビールの待つキャンプサイトに戻ってきた。 それにしてもこの日は異常に湿度が高く、天場に戻ったころには体中ベトベトであった。 前回の反省を生かし、今度は星座の本を持ってきたので北極星を簡単に見つけることができた。 酔いが良く回ったTはそのまま朝まで岩の上で寝てしまった。勿論熟睡などは出来ず、何度も何度も 目が覚め、おかげで空を動く星座の観察がよくできたのであった。